説明
富と繁栄のシンボル
なんとも不思議なこの偶像はトルコのキュルテペ遺跡で発見されました。前期青銅器時代の終わり頃、紀元前2000年前後のものです。キュルテペは中央アナトリアの古代都市カニシュの遺跡で、当時は布や錫を山ほど積んだアッシリアの隊商の交易拠点になっており、交易権や安全の保障にかけた税金で潤っていたようです。
円盤状の胴体、長い首、三角の頭がふたつ付いた大理石の偶像はいろいろな大きさやバリエーションが発見されています。このタイプは女性のようで、豊穣と関係があると推測されています。胴体には帯状の模様が幾重にも重なっています。トルコの目玉のお守りナザール・ボンジュウを思わせる丸い目のような模様がたくさん並んでおり、宝飾品を付けているという見方もあるようです。富と繁栄のシンボルを是非飾ってください。金属の台にセットされていますが、少しどちらかに傾いています。